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「」とスバル 第7話「思い出は夢の彼方なの」Part4








Side 「」
俺がナカジマ家で居候をするようになって早2週間。
養子として迎えられたスバルもギンガさんももう生活に慣れ、
クイントさんとゲンヤさんによく甘えるようになっていた。
……無論俺にも。
しかし小さいスバルとギンガさんってのもかなり新鮮ではあるな……
「……」
俺は持っているロストロギアを取り出す。
はじめはクイントさん……地上本部に回収されそうになったけどこれで俺が
帰ることが出来るということを説明したら所持を承認してくれた。
すでに描かれているスバルはかなりの部分が消えてなくなっている。
つまり俺のこっちにいられる時間はあと少しということか……
「暗い顔をしてどうしたんですか?」
クイントさんが暗い顔をしていた俺を心配したのか話しかけてくれる。
もちろんその足元には娘が二人両足に引っ付いていた。
その二人の顔も俺を心配しているようだった。
「あ……もう少ししか……時間がないみたいなんで」
「そう……なんですか」
クイントさんは残念そうな顔をしていた。
がスバルとギンガさんはよくわかっていないような顔をしている。
……言わないほうがいいかな。
「あとどのくらいなんですか?」
残り時間……どれくらいあるのだろうか。
もしかしたらあと数分かもしれないに数日かもしれない。
「俺もよくわからないんです」
大人二人が暗い顔をしていたせいか、
「どうかしたの? いたいの?」
スバルが心配してくれたみたいだ。
……これじゃダメだな。
「クイントさん、少しお時間ありますか」
俺はまだ言ってない全てを告白しておくことにした。
それが未来を変えてしまうかもしれない……それでも話す。
「……はい」
二人の娘を家に残し、俺とクイントさんは近くの海岸に向かった。
そこなら誰にも聞かれることはないだろう。
「……俺はもう少しで元いた時間に戻るでしょう。だからまだ言ってなかった
ことを言ってしまっておこうと思いまして」
クイントさんは俺の話を無言のまま聞いてくれていた。
俺はそのまま話を続ける。
「俺は未来で、俺の居た時代でスバルと一緒にすごしている……というかあの
つきあっているというか」
いざ言うとなると少し恥ずかしい。
体温がどんどん上がっていくのが自分でもわかるな……
「まぁ……じゃあ将来スバルは幸せになれそうね」
笑顔でそんなこと言われると一層恥ずかしくなってきた。
「あ、あともう一つ」
本題を伝えておかないと……
クイントさんの未来を。
「クイントさんは今の……戦闘機人の事件を追うのをやめるつもりなんてない
……んですよね」
もちろんと言った顔で頷くクイントさん。
でもそれじゃあ……結局……
「私の未来に何があるのかは……まぁだいたい想像がついたけど、それで私が
どうなったとしても後悔はしないわ。あの子達とゲンヤさんを残してしまう
のはちょっと心残りになりそうだけど」
だけど……
クイントさんはその後にこう続けた。
「近い将来あなたが現れてくれるんならそんなに心配もいらないようだしね」
俺はクイントさんに抱きしめられていた。
その姿はまるで子供みたいだ……
でも俺は泣いていた。
こんな人が居なくなってしまうなんて、そんな未来を想って泣いていた。
「……スバルとギンガをよろしくね」
それが俺の聞いた最後のクイントさんの言葉だった。
ロストロギアの効果はその時すでに発生しており、俺は再び時間を越えようとしていた。
別れの言葉すら言えず、俺はこの時代を後にしたのだった……








Side 『』
日に日に残り少なくなっていく時間。
俺に残された時間はあと少しのようだ。
ティア(小)と一緒にもう2週間近く過ごして、あいつはもう元気な
"今"と変わらないような笑顔を取り戻してくれていた。
俺がこっちに来たことも無意味ではなかったかな。
「『』、きょうはどうするの?」
時間はお昼前、昼飯の準備はすでに終わっている。
……数日分の料理も。
「あぁでも、少し話をしたいんだティア」
俺との別れを切り出さないといけない。
「?」
ティアは頭の上にクエスチョンマークが出ているかのような顔をしている。
うん、かわいい。
「あのだな。俺はもう少ししたら元居たところに帰らないといけないんだ」
「え……」
その一言でティアの顔は凍りついた。
俺だって悲しい、でも言わなくてはならない。
「だから今日はそのことを」
「いやだ!」
「頼むから聞いてくれ!」
俺はティアの両肩を掴んで無理やりこっちを向かせる。
顔にはすでに涙が流れて、その目は俺を見ようとしていない。
それでも俺は話を続ける。
「俺はちょっとしたことでここに来ちゃったんだけど、もうちょっとで元居たところに
帰らないといけなくなったんだ。だからティアを一人にしちゃう。でも俺は絶対お前
の前に戻ってくる。だから待ってて欲しいんだ」
この前会った管理局の職員にはすでに話をしてある。
もちろん未来から来たなんて事は隠してあるが……
「管理局に後ろ盾になってもらえるようにもう話してある。あの人はいい人だから
大丈夫だぞ? だから……だからお前は……」
すでに俺も涙声になっている。
離れたくない、心配だ、一緒に居てやりたい。
そんな考えばかりが出てくる。
「かってだよ……ずっといっしょにいてくれるとおもったのに……」
だから俺は一つのものを用意していた。
「ティア、ちょっと目をつぶって」
この間買い物に出たとき、目に付いたので買っていた。
ティアの髪と同じ……オレンジ色をした石のついたペンダントを。
「これ……」
「お別れだから……なんて思ってなかったけどさ。俺からティアへのプレゼント。
俺の代わり……なんてかっこよすぎるかな」
「う……うわぁぁぁぁぁぁぁぁん」
ついに耐え切れなくなったティアは俺に飛びついてきた。
俺はそれを優しく抱きとめる。
この子の未来を祈って……
「ティア、つけて見せてくれないか?」
「うん」
ティアは近くの鏡へ向かい、つける。
今まで経験がないのか少し戸惑っているみたいだ。
俺はそんなティアの姿に微笑んでいた。子供を見る親の気分はこんなのなんだろうな。
「『』! 見て……」
首にペンダントをつけたティアは俺の居たところに振り返る。
でも……俺はすでにそこにはいなかった。








Side 「」
「あれ……」
俺は眠っていたのかな。何かにもたれかかる風に目覚めた。
「あ、「」さん起きちゃいましたか」
「……クイント……さん?」
ボーっとした俺の頭にはそう見えたらしい。
「むぅー……「」さん私です」
ふくれっ面をして俺を見つめてくる少女、スバルだった。
どうやら俺は元居た時代に戻ってきてるみたいだな。
「でもスバル寝てなくて大丈夫なのか? だいぶ魔力を使ったのに」
「え? 確かに私疲れてましたけどそんなに魔力をいっぱい使ったんですか?」
え……?
何を言ってるんだスバル?
「だから昔に行ってそこで……」
「昔に行って……? そんなことあるわけないじゃないですか」
どうやら完全に覚えてないようだ。
……しかし俺は覚えている。
だったら証拠をと俺はポケットに入っているロストロギアを取り出す。
「あれ……?」
しかしそこにはあのロストロギアは存在せず、一枚の紙が入っていた。
その紙を開いて中を読んでみる。
「……そういうこと……か」
スバルが覚えていないことにも合点がいった。
そして何で俺だけ、いや俺と『』が覚えているのかも。
「その紙どうしたんですか?」
俺が一人でぶつぶつ言っているとスバルは心配そうな声をかけてきた。
……流石に危ない人だったか。
「いや、なんでもないよ」
とりあえず誤魔化しておく。今回あったことは秘密にしておこうかな。
まぁスバルの小さい頃の姿が見れただけでも満足満足。
「あ……そうだ」
昔のこと、といってもさっきまで俺は居たのだから昔というのも少し変だな。
こうやって考えると本当にいろいろな時間を移動したな俺たちは。
「スバルはさ。スバルのお母さん、クイントさん好き?」
「はい! もちろん大好きです!」
スバルは笑顔でそう返してくれた。
その笑顔は本当にそっくりで……綺麗だった。
「……俺もだよ」
スバルに聞こえるか聞こえないか……そんな声で俺はポツリと言ったのだった。








Side 『』
こっちの時代に戻ってきた俺はロストロギアの代わりにはいっていた
一枚の紙切れを読んでいた。
「はぁ……ま、無駄にならなかっただけでもよしとするかな」
一人ポツリとそんなことを言っていると、
「何? どうかしたの?」
隣で寝ていたはずのティアは起きたのか声をかけてきた。
「スマン起こしたか」
「ううん」
だがしかし……つい先ほどまで見ていたのがちっこいティアだったせいか、
目の前の成長したティアを見るのが少し気恥ずかしいな。
なんというか父親の気分。
「さっきね」
ティアはベッドの上に座って話しかけてきた。
「昔の夢を見てたんだ。私の初恋の夢」
それはなんともしがたい夢だな……
俺は子供っぽくちょっぴり嫉妬してしまう。
「どんなやつだったの?」
「それが変な奴でね。料理とか主婦みたいなことが得意で、勝手に私のうちに
来て、勝手に住み着いて、一緒に暮らしてたのに急に居なくなったのよ
……ペンダント一つ残して」
へ……?
それまさか……
「ティア……そのペンダントって」
「ずっと仕舞ってるんだけどね。はぁ……あんたみたいなのが出来たってのに
捨てられないのは彼女失格かしら?」
「そ、そんなことはなぞ!?」
俺はちょっと混乱して何を言ってるのかわからなかった。
つまりあの過去であったことは……
「何言ってるのよ……そんなに初恋の話が気に障った?」
「いや、そうじゃないんだ」
別に昔は違う男が好きだったとかそんな話を聞いたって……
いやちょっと腹が立つかもしれないけど。
今回のは少々……いやかなり驚きだ。
「あの……さティア」
「なに?」
あの時俺は最後まで見ることができなかった。
振り返る直前に消えてしまったから。
「そのペンダントをさ、今度して見せてくれないか?」
「……その、いいの?」
他の男に貰ったものだから……か。
ネタばらしはしないほうがよさそうだ。
「もちろん」
俺は実現できなかったことをもう一度叶えるチャンスをもらえたのかもしれない。








この手紙を読んでいる頃にはすでに「」君と『』君以外は過去に行ったときのことを
忘れているだろう。あのロストロギアは本来は今君達が居る時代の少し先の未来で
見つかったものなんだ。それをちょっとした手違いでその時代に取り逃がしてしまった。
それによって君達がさまざまな時代に行ってしまったことは謝罪しておく。
君達の三度目の時間跳躍によってロストロギアはその力を失い、その直前にいた時間への
関わり以外を全て消去してしまった。それが君達以外の記憶が失われている原因だ。
あと君達の時代の僕は何も知らないから特に何も言わないでくれ。
                           ユーノ・スクライア






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