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肉、野菜、バランス
ブログ名の肉は筋肉の肉
うん
iPodを新調しました
やっぱりシャッフルですよ



第3話書きあがりました
うん、ダメじゃないかな
次の話はまだ未定です
なにかネタがあればコメントにでもよろしくお願いします








最近ペドい上司が可愛くてたまらねぇ
でも「」スバには出番ないですね
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今更
横置きPS2がついにディスクを読み込んでくれなくたっていたので

縦置きにしてみたら見事再生可能に
初代PSも上下を変えたら再生可能になったりとそんなに重力に反発したのか





なのはA'sを見直しています
むぅ……ベルカ式……
あとやっぱりザフィーラかっこいいですよね
毎回埋められてるけど





「」スバ第3話Part3書きあがりました
後半に行くほど恐ろしいほどの失速
泣きたい
うん
「」スバ3話Part2書きあがりました
やっと銭湯へ行けそうです
あと2回で終わるのかこれ



それでは10時45分頃に
帝王のベルト
仮面ライダー555パラダイスロスト見ました

あれ?ブラスターフォームすげぇかっこいい



「」スバ第3話書き始めました
今回も3~4回で終わらせる予定です
銭湯でエロエロとか書きたいけどそんな能力ないよ俺



うん
「」スバ第2話書き終わりました


「」スバスレも今日でついに100回目だそうで
そういえば1回目からずっと嫁宣言してるなぁとちょっと思ってみたり


明日から第3話「決戦は銭湯の中でなの」を上げていきたいです
今回は面白おかしく書いていければな……と思ってます



「」とスバル 第2話「それは恋のライバルなの」Part4





スバル「うん、今日はお買い物だよ」
私はギン姉の質問に答える、今日の予定についてだ。
ギンガ「へぇ……あまり「」さんにわがまま言っちゃダメよ?」
「」「はは……俺もそんなに給料あるわけじゃないのでそれほど買えませんけどね」
私も今までのデートでもそんなにわがまま言ったことはない……と思う。
「」「でも今日はなんでギンガさんが?」
ギンガ「それはですね、一応妹の彼氏さんにも興味があったんでどんな方なのか見ておこうと思いまして」
……それって「」さんがダメな人だったら別れさせるとかそういうのなのかな?
まぁ「」さんならそんなこと絶対にないけど。
ギンガ「まぁ「」さんならスバルの彼氏さんにピッタリなんでしょうけどね」
「」「え……」
あっという間にOKが出た。
スバル「ギン姉ぇ……」
ギンガ「こらスバル、せっかくのデートなのに泣かないの」
泣き虫なのは治らないようだ、でもこんな時の涙はいいよね。
「」「よしそれじゃあ行こうか」
そう言い「」さんは私に手を差し出す。
その手を私は優しく握り返す。
スバル「はい!」
ギンガ「あらあら……」




「」「よく似合ってるじゃないか」
それは魔法の言葉だった。
スバルとギンガさんの購入した服はもうすでにかなりの量となっていた。
ちなみに俺はスバルに2着だけ買ってあげたのだが……
ギンガ「スバル、これ着てみて」
もうすでに今日何回目かの、この言葉……
久々に一緒に買い物をするのが楽しいのかとギンガさんはスバルにいろいろ買ってあげている。
スバル「ギン姉ぇーこんなに悪いよー」
ギンガ「遠慮しないの、スバルが6課に入ったお祝いもろくに出来なかったんだから」
そういえばギンガさんは今日現金でなくカードで買っている。
一体誰のクレジットカードなんだろうか……
「」「……ん?」
今……何か……
スバル「どうかしたんですか?「」さん」
「」「いや勘違いかな」
スバル「変な「」さんです」
何か……視線のような……
その後ぶらぶらとミッド市外を歩いた後俺たちは、
スバル「あ、ここは……」
ミッド郊外の公園に出る。
ギンガ「あぁ……ここは」
「」「ここは……?」
スバル「ここで昔ギン姉とティアとデートしたんですよー懐かしいなぁ」
なるほど、そりゃ懐かしい場所だろう。
ギンガ「陸士学校時代だからもう何年か前ね」
スバル「あ、そうだ」
スバルは何かを思いついたようだ。
スバル「二人ともちょっと待ってて」
こちらの返答を聞くまでもなく、スバルは一人走り去る。
「」「……とりあえずベンチにでも座ってますか」
ギンガ「そうですね」
俺とギンガさんはベンチに座る。
「」「まさかあなたがスバルのお姉さんとは思いませんでしたよ」
ギンガ「……実は私は最初から知ってたんですよ?、スバルが写真送ってくれたりしてましたし」
「」「な……酷いですよギンガさん……」
なんというか八神さんに似たものを感じる。
ギンガ「でも……スバルが「」さんを好きになったのも分かる気がします」
「」「え……?」
そう言いながらギンガさんは俺に近づき、腕を首に回す。
「」「ギギギ、ギンガさん!?」
ギンガ「私も……「」さんのこと好きになっちゃいますよ?」





スバル「これとこれ、あと5段でこれお願いします」
私はアイスを注文する、今日も5段だ。
「嬢ちゃん、ほら」
スバル「あ、どうもです」
「こぼさないようにな?」
こぼしたりするように見えるんだろうか……ちょっとショックだ
そして私は「」さんとギン姉の元に戻る。
スバル「ただいま「」さん、って……どうしたんですか?顔が真っ赤ですよ?」
「」「え゛!?、あいや……なんでもないなんでもないよ!?」
よくわからない「」さんだ。
ギンガ「うふふ……」

スバル「やっぱりアイスは美味しいですねぇ」
「」「スバル、こっち向いて」
スバル「はい?」
言われたとおり「」さんのほうを向く。
「」「アイスついてるよ」
「」さんはハンカチで私の口元を拭ってくれる。
スバル「えへへー」
やっぱり「」さんは優しいなぁ……
ギンガ「……どちらかというとカップルと言うより親子ですよそれ」
「」「……なにか言いました?」
ギンガ「いえいえ何も」






「」「それじゃあ帰りますか」
すでに夜、夕飯を二人に奢り(ギンガさんが出すと言ったがここは一応断った)、
俺たちは機動6課寮へ向かう。
スバル「今日は楽しかったです「」さん、ギン姉」
ギンガ「えぇ、私もよ」
なにかギンガさんの言葉には他意を感じる気がするが……
「」「あぁ俺も楽しかった、またデートしような?スバル」
スバル「はいっ!」
あぁ……スバルの笑顔は何よりも元気をくれるな……
ギンガ「「」さん?顔が緩んでますよ?」
「」「……ギンガさん」
ギンガ「……さっき言った事は冗談じゃないですからね?」
一気に俺の顔が熱くなる、まさにユデダコだろう。
ギンガ「それじゃあスバル、「」さん、私はこっちなのでここで失礼しますね」
スバル「うん、ギン姉またね」
「」「……またです」
そしてギンガさんとは6課寮への道の途中で別れた。
スバル「どうしたんですか?「」さん、真っ赤ですけど」
「」「いやいや、なんでもないなんでもない、もう遅いしスバルもささっと帰ろうか」
スバル「……?、はい!」
とりあえず何があったかはスバルにも内緒、俺の心の内に永久封印しておこう。
しかし俺はその時……スバルの姉
ギンガさんにどう思われていたのかを知らなかった。



「」とスバル 第2話「それは恋のライバルなの」Part3




ティアナ「まぁ、『』が無事でよかったわ」
『』と共にスカリエッティのアジトから帰る途中、私はそう言った。
『』「しかしまぁ飯を食いたいとか言う理由で攫われるとは思わなかったな……」
ティアナ「確かにね……」
まぁ『』が連れ去られる理由がそんなに大きなものとは思えないが……
ティアナ「……それでも心配したんだから……ね」
『』「あぁ」
隣を歩いている『』は足を止め、手をこちらに向けてくる。
『』「俺はこの手を離さない、だからずっとティアの傍にいるよ」
ティアナ「『』……」
私はその手を握り返す、力強く……とても大切に……
『』「あだだだだだ、ティア力入れすぎ!」
ティアナ「あ、ごめん『』」
私は手を緩めようとする、でも『』は逆に強く握り返してくる。
『』「言ったろ?離さないって……」
ティアナ「……うん」
はやて「なんや援軍は必要なかったなぁ」
ティアナ「八神部隊長!」
少々遅い気がするが応援に来てくれたのか……
でももう事態は終わっているし、来てくれた人には悪い、ん?
ティアナ「……なんで部隊長お一人なんですか?」
援軍、と言った部隊長の周りには誰もいない。
はやて「え゛、あーうん……」
いつにもなく歯切れの悪い八神部隊長だ、どうかしたのだろうか。
はやて「あれや、周りに心配させへんように私だけで来たんや、スバルとかに変に心配かけるの嫌やろ?」
『』「……」
確かにスバルのバカのことだ、私以上に突っ込んでいくだろう……
『』「ティア、ちょっと八神部隊長と話するからさ、先行ってて」
ティアナ「む……、わかったわよ」
私という彼女がいながら他の女の子と話をする。
ちょっと腹が立った、何よ私じゃ不満なわけ?
そう思ったが、かなり恥ずかしいことだな……





『』「今回の事件、部隊長のせいですね?」
俺は直球で尋ねる、変化球は苦手だ。
はやて「あら……バレとったか」
『』「そりゃまぁこんなこと考えるのは部隊長しかいませんよ」
俺の質問に八神部隊長は素直に答える、まだ何か裏がありそうで恐い。
はやて「ティアナは気づいてないんか?」
『』「俺を助けるのに必死だった見たいでそっちまで頭が向いてなかったみたいですね」
はやて「まだまだやなぁー」
鬼かあんたは
『』「まぁ……ティアには黙っておきますから、もうこんなことしないでくださいね」
はやて「了解や、もうせぇへんよ」
『』「わかりました」
そう伝え、俺はティアの元へ急ぐ。
この後ティアに追いついた俺はなぜかこっ酷く怒られた。
女心は複雑だ。








時間は進み1週間後

「」「約束の時間30分前……か」
今日はスバルとのデートだ。
しかし二人でのデート、というわけではない。
スバルのお姉さんが来るらしい……
「」「ものすごく緊張してしまってるな……」
そういうわけで俺は約束の時間の30分までに目的地に着いてしまった。
「」「……どうしたものかな」
???「あら?、あなたは……」
「」「あ、この間の……」
ちょうど1週間前くらい前に機動6課を尋ねてきていた人だな
???「お久しぶりです、よく会いますね」
「」「ですね」
前は暗かったから気づかなかったけど、この人……すごい美人だ。
青く長い髪、スバルも伸ばしたらこんな感じなんだろうなぁ
???「あなたも待ち合わせですか?」
「」「あ、はい……でも「も」ってことはあなたもですか」
???「えぇ、ちょっと時間を間違えちゃったみたいで早く来ちゃいましたよ」
「」「俺も緊張しちゃって……早く来ちゃったんですよ」
そして俺はこの人と話をしながら待ち、あっという間に約束の時間に……
「」「……遅いな」
すでに時間10分過ぎている、携帯にかけても反応無し……
スバルが遅刻をしたのなんて……あぁ出会ったときにそうだったな。
???「彼女さん、遅刻ですか?さっきから時計ばかり見てますけど」
「」「はい……そうなんですよ」
???「私の相手も遅れてるんですよね……まったくあの子は」
なにか……あったんだろうか?スバル






スバル「寝坊したぁぁぁぁぁぁぁ!」
寝坊した寝坊した寝坊した「」さんとのデートの日に寝坊した!?
なんで!?なんで時計がならないの!?
ティアナ「んっ……スバルうっさい……」
ティアは日頃の訓練疲れたから今日は一日寝る、と言ってたっけ、『』さんかわいそうだ。
ってそんなことより早く支度しないと!
とりあえず着替えて部屋の外に出る、洗面所までダッシュ。
エリオ「あ、スバルさんおはようございます」
スバル「エリオおはよー」
急ブレーキで止まる私、エリオはキャロと一緒か……
スバル「エリオはキャロとデート?」
キャロ「はい!せっかくのお休みなのでエリオ君とミッドの市外のほうまで行ってきますね」
スバル「へぇ、気をつけてね二人とも」
エリオもやるねぇ、キャロとデートかぁ……
エリオ「ありがとうございます、スバルさんも気をつけてくださいね、廊下滑りますから」
廊下で滑ってこけるように見えるのだろうか……ちょっとショックだ。
エリオ「ルーテシアを待たせても悪いし行こうか?」
キャロ「うん!」
二人ともかわいいなぁ……って後ろ見てて私大丈夫……あっ
スバル「あいたぁー!?」
綺麗にこけた。




「」「ん……あれは」
予定の時間からそろそろ30分、スバルらしきものが見えた。
スバル「ごめんなさい「」さぁーん」
スバルは等速直線運動を続けながら俺に抱きついてくる。
「」「いいよ別に、携帯も繋がらないし何かあったのかと心配したじゃないか」
スバル「あ、電源きれてました……」
ポケットから携帯電話を取り出し、スバルはそう言う。
まぁなんというかスバルらしいといえばスバルらしいな。
???「こらスバル、街中でデバイスを使わないの」
スバル「あ、ギン姉もごめんねぇ待たせて……」
???「それもそうだけど謝るところが違うわよ」
スバル「えへへー」
……?
ギン……ねぇ?
「」「あの……スバル、こちらのかたは……?」
スバル「私のお姉ちゃん、ギン姉だよ「」さん」
おねぇ……ちゃん……
ギンガ「はい「」さん、ギンガ・ナカジマです」
「」「えぇぇぇぇぇぇぇ!?」
ギンガ「私ははじめから気づいてましたけどね」
はい、気が付いてませんでした。
スバル「「」さん結構鈍感さんです」
「」「うぅ……スバル酷い……」
ギンガ「ふふっ」
そんなこんなで俺たち3人のデートがはじまった。



「」とスバル 第2話「それは恋のライバルなの」Part2




セインさんに連れ去られた『』さん
それを追いかけようとするティアナの目の前に現れたのは……



はやて「もう遅い時間なんやから静かにせなあかんよー」
暗い顔をした私の目の前に現れたのは八神部隊長だった。
ティアナ「あ、いえ……えっと」
はやて「どないしたん?そないな暗い顔して」
ティアナ「『』が……スカリエッティの部下に……」
まだ混乱気味の私が説明する、急に現れた全身タイツ。
そしてその子に拉致された『』……
はやて「なんやてぇ!?」
部隊長の表情が急変する。
はやて「それならすぐにさがさな!」
ティアナ「……でも、一体どこに逃げたのか」
スカリエッティのアジトは未だに探索中、未発見なのである。
そんな場所に逃げ込まれたのでは追いかけることすら不可能だ。
エリオ「……スカリエッティのアジトなら僕、知ってますよ」
思いもよらない言葉が聞こえた。
ティアナ「エリオ!それ本当!?」
エリオ・モンディアル、機動6課のライトニング部隊フォワード。
最近まであまり元気がなく、とある女の子との出会いから、まぁ……いろいろあったらしい。
でもそれはまた別の話。
エリオ「はい、ルーテシアのところによく行くんで、そこが博士の住んでいるところだと思いますよ」
エリオは彼のデバイス、ストラーダから場所情報を送ってくれた。
はやて「それじゃあ機動6課総員で準備して、出撃や!それからティアナ」
ティアナ「……はい」
準備してからの出撃……不満だとは言えないけど、それでも早く『』の元へ……
はやて「『』君はティアナの大切な人や、私も後から追いかける……せやからさっさといってあげ」
ティアナ「はい!」
私は即座に食堂を出、デバイス片手に6課を後にする。
ティアナ「待ってなさいよ『』!すぐに助けに行くんだから!」
はやて「……」





同時刻、スカリエッティのアジト
『』「はぁ……」
俺は今、なにをしているんだ。
ウェンディ「これ美味いッスねぇ」
ディエチ「……確かに」
セイン「いつも作ってるウーノ姉さんの味とは比べ物にならないねぇ」
ウーノ「ウーノ姉様お料理下手じゃないもん!」
トーレ「キャラが違いますよ姉様」
えっと、俺は……確か、
セインに連れて来られて、何をされるのかと思ったら料理だった。
スカリエッティ(以下ドクター)「ふむ……『』君は料理が上手いのだね」
『』「は、はぁ……」
ドクター「今度データをとらせてもらってもいいかね?」
いまいち意味がわからない、データを取ったからといって何になるんだ。
『』「それで……なんで俺はここに連れてこられたんですか?」
とりあえず訊いておく、答えが返ってくるとは思えないが……
ドクター「あぁそれはね、クアットロの意見なんだよ」
そう言われ、座っていた眼鏡の子が立ち上がる。
クアットロ「はい、今回私が発案しましたわ」
『』「で、なんで俺なんだ?」
確信を尋ねる。
クアットロ「私たちの料理を作るウーノ姉様の腕が今ひとつなので八が……げふんげふん」
『』「……」
クアットロ「とある方に腕の良い料理人についてお尋ねしたんです。そうしたらその方は機動6課の食堂にいるあ
      なたを推薦なさいまして……それで連れて来てもらったのですわ」
酷い理由だ、というか犯人は……まぁ予測はついていたがな……
『』「まぁそれなら……」
連れて来るっていうか拉致だけどな、あれは。
しかし……迎えも期待できるだろうし、目の前には腹をすかせた人が14名、ここでやらねば料理人の名がすたる。
『』「よっしゃ!んじゃ作るとするかな!」





ティアナ「ここかッ!」
私は必死に走りスカリエッティのアジトへたどり着いた。
こんな時はスバルのデバイスが羨ましい、シャーリーさん私のデバイスにも移動用をなにか一つ。
ティアナ「はぁ……はぁ……」
そんなことより今は『』のことだ、どうか無事でいて欲しい。
しかし……アジトに勝手に入ったのにガジェットドローン一つ出てこないのは無用心すぎで
はないだろうか?、まぁ私にとってはそっちの方が都合がいいが……
廊下の先に明かりが見える、私はさらにスピードを上げ走る。
ティアナ「『』ぉー!!」
私は光に飛び込む、『』を助けるために、そしてそこには

『』「ほい味ポン」
チンク「ありがとう『』さん」
……は?
『』がいた、それはわかる……しかしなんだこの一家団欒のような光景は……
ティアナ「『』……?、無事なの?」
私は気の抜けたような声しか出ない。
『』「へ……ティア!?」
へ、はないでしょ……
『』「こんな汗まみれで……ここまで走ってきたのか?」
ティアナ「そう……よ、勝手にどっか連れて行かれるし、来てみたらなんだか全然予想と違う状況だし!」
『』「とりあえずティア、水はい」
ティアナ「ありがと……」
私は貰った水をグビグビと飲む、訓練以上に疲れた気がする……なんていったらまたなのはさんに怒られそうだ。
ドクター「ふむ、『』君のお迎えかね?」
元凶が現れた。
ティアナ「あんたが勝手に連れて行ったんでしょ!!」
私は回りに目も向けずに叫ぶ、彼氏を勝手に連れて行かれたんだ、当たり前だ。
ドクター「……勝手に?私はちゃんと了承をとって来てもらったと聞いたのだが?」
そういいスカリエッティはセインの方を向く。
セイン「へ?あたしはクア姉に勝手につれてきなさいって」
次は皆の目がそのクア姉、眼鏡の女の子のほうに向く。
クアットロ「あ……はは、バレちゃいました?」
クアットロはその後数時間スカリエッティと一番上のお姉さんに叱られたそうだ。



『』「心配かけてゴメンなティア」
俺は頭を下げ深深と謝る。
ティアナ「いいわよ……今回はあんたが原因って訳じゃないし」
俺たちはそのままスカリエッティのアジトで飯を食っていた。
博士がお詫びに、と食材を自由に使わせてくれたのだ。
戦闘機人というのはよく食べるのだろうか?
ティアナ「はぁ……しかし疲れた……」
セイン「ごめんねティア、私も本心であんなことやってたわけじゃないんだよ」
『』「おい後半棒読みだぞ」
疲れた……のは疲れたのかもしれない、でも……
『』「俺はちょっと楽しめたかもな、それに」
ティアナ「それに?」
『』「ティアが俺のこと心配してきてくれたし」
俺は本心を包み隠さず言う、言った後でちょっと恥ずかしくもなる。
セイン「おぉ『』っち言うねぇ、あたしも惚れちゃいそうだよ」
『』「俺はティア一筋なの」
セイン「冗談じゃないのに、むー」
ティアナ「……も」
『』「ん?」
ティアナ「『』も……私がいなくなったら探して……くれる?」
そう、ティアは訊いてきた。
俺の答えは最初から決まっている。
『』「もちろん、ティアがどんな場所どんな次元にいたってすぐに探しにいってやるよ」




ティアナ、『』が帰宅後……
ウェンディ「『』さん達は帰ったんッスねぇ」
チンク「あぁ、美味しいご飯はいいな……さて後片付けだ」
二人の皿はまるで磨いたように綺麗だ。
……おそらくウェンディは皿を舐めたのだろう、無作法である。
ウェンディ「はぁーい、ってセインどうしたんスか?」
セインは少し顔が赤い……
セイン「……『』さぁかっこいいな、あんな彼氏が欲しいか……な」
トーレ「他人の彼氏を奪うなど言語道断だぞ」
食器を運びながら姉の一人が言う。
セイン「それでも好きなんだよねぇ……」
本人の意思はよそに一つの恋がここに始まっていた。



「」とスバル 第2話「それは恋のライバルなの」Part1

本編12話直後の時間のお話です
戦闘機人「ナンバーズ」と交戦した機動6課、そしてそんな機動6課に現れる姉一人



スバル「はい、「」さん」
「」「あ、スバルありがとう」
私は飲み物を手渡す。
今日の事件が終わり、宿舎で休んでいる時に「」さんが来てくれた。
「」「今日は折角のお休みだったのに大変だったね」
スバル「はぃ~大変でしたよもう……」
休日の今日、街にティアと遊びに行ったら緊急出動……
小さな女の子を保護したり、レリックを守ったり、そしてあの……
「」「……?、どうかしたのかスバル?」
スバル「あ、いえなんでもないですよ」
あの人たちは……
いや今はそんなことを考えるのはやめよう。
「」「それで次の週末にまたお休みがもらえたのか」
スバル「はい!今度は「」さんもお休みでしたよね?」
「」「あぁ、だから一緒にどこかへいこうか」




デートのお誘いである
別にはじめてってわけじゃないけどやっぱり緊張する。
スバル「はい!もちろんですよ!」
よかった……OKらしい。
「」「ん~場所はまた考えておくね」
スバル「「」さんと一緒にいけるんならどこでもいきます!」
スバルは犬のような子だ、だがそこがいい。
今俺はすごい顔だろうな……スバル以外には見せられない。
スバル「ギン姉やお父さんとも時間が合えば会えるんだけどなぁ……」
「」「それは、その……いつでも会えるように心構えがいるね」
スバル「大丈夫ですよ~二人ともいい人ですし」
「」「ははは……」
スバルのお父さんに会うってことは……やっぱりそうアレだろうな。
いや別に嫌って訳じゃないけど……恐くもある
しばらく俺とスバルは話を続け……
「」「あ、もうこんな時間か」
楽しい時間はあっという間に過ぎる、これは世の真理だろう。
スバル「送っていきましょうか?」
「」「いや、もう遅いしいいよ、ありがとねスバル」
スバル「えへへー」
そう言いながら俺はスバルの頭を撫でる。
こうするとスバルは笑顔になる、明日も頑張れそうだ。
「」「それじゃあまたね、スバル」
スバル「はい!またです「」さん」
そして俺はスバルの部屋を出る、ちょっと寂しいけど我慢我慢。
夜遅くの機動6課宿舎、本棟は真っ暗、誰もいないだろう。
???「……」
と思ったら人影、誰だろうか。
「」「……どうかなさったんですか?」
???「えっ?」
ビクっと驚いた反応、少々悪いことをしたかな。
???「あの……ここが機動6課、ですか?」
「」「あ、はい……そうですよ」
この人は道に迷っていたのだろうか、長く青い髪、陸士の軍服……
スバルたちと同じように管理局局員だろうか。
???「あ、ありがとうございます」
「」「……」
???「……どうかしましたか?」
見とれていた、のかもしれない。
「」「あ、いえ、えっと……なんでもないです」
???「おかしな人、でも助かりました、あなたも機動6課の方ですか?」
「」「俺は違います、あー、えっと……ここに知り合いがいまして」
???「もしかして彼女さんとかですか?」
「」「……は、はい」
一瞬で顔が真っ赤になる、恥ずかしいことこの上ない。
???「ふふっ……それでは私は行きますね」
「」「はい……」
そしてその人は行ってしまった。
顔はよく見えなかったけど……なぜだろう。
その人からはスバルと同じような感じがした。




???「さて、部隊長室はっと、えーと」
別に方向音痴なわけではないと思うけど、迷った。
???「……それにしてもさっきの人かっこよかったなぁ……」
エレベーターで移動しながらそんなことを考える。
???「私にもあんな彼氏さんが欲しいなぁ……」
私ももう17歳である、彼氏の一人や二人……
???「……あとでスバルの部屋にも寄っていこうかな」







同時刻機動6課食堂

『』「お疲れ様ティア」
俺はティアに飲み物を手渡す。
ティアナ「ありがと『』、それにしても疲れたわ……」
『』「でもうまく幻術を使ったそうじゃないか」
ティアナ「まぁ、ね……キャロがしっかりと封印しててくれたからなんとかなったみたいなものだけどね」
『』「……ふむ」
俺の彼女さんはお疲れのようだ。
ティアナ「あ……コレ美味しい」
『』「俺特製ミックスジュース、美味くてよかったよ」
ティアナ「ふふ」
そして俺はティアの後ろに回る。
ティアナ「あ、ふぅ……んっ……はぁ……」
『』「色っぽい声出さないでくれ……」
ティアナ「だってぇ……気持ち、いいんだもん」
『』「ティア……」
ちなみに肩を揉んでいるだけである。
???「仲いいねぇ二人とも」
『』「誰だ!?」
周りを見る……しかし人影は無い。
???「こっちこっち」
ティアナ「ねぇ『』……これ」
ティアが指差す方向を見る。
そこには……手
そう手があった。





ティアナ「これ……まさか」
昼間の光景が思い浮かぶ、キャロとエリオを取り合っていた女の子、
あの紫の子を連れ去った能力だ。
???「よいしょ……っと、こんにちわ」
『』「あ、こんにちわ」
なに普通に返事してんのよ『』……
ティアナ「……スカリエッティの仲間の方がどうしてここに?」
『』「なにっ!?」
身構える『』、それに対して……
???「あ、この飲み物おいしぃ~、食べ物とかはないの?」
ティアナ「……」
話を聞いてないしマイペースだし……なんなんだこの子。
???「そうそう、なんでここにきたか?だっけ……それはね今日君にしてやられたからさぁ」
ティアナ「なっ!?」
また戦いに来たのか、それとも……
???「どんな子か気になったからさ、遊びに来ちゃった」
ティアナ・『』「「……は?」」
しばらく思考が停止した、この子は一体……
『』「……とりあえず何か食うか、適当に作ってくる」
???「わーい」
ティアナ「ところであんた、名前は?」
セイン「私はセイン、Ⅵ番のセインだよティアナに『』」
『』「俺たちの名前は知ってるのか」
セイン「そりゃまぁ一応機動6課については調べさせてもらったしね」
ティアナ「それで……か」
まぁ一応敵対はしてるし相手のことは調べるわよね。
セイン「でも彼氏持ちだったとはなぁ……いいなぁいいなぁ」
だんだん『』に近づくセイン。
セイン「……よいしょっと」
ティアナ「あ、こら抱きつくな!」
『』「な、おい抱きつくな!」
ほぼ同時にいる俺たち
セイン「さてと、クア姉に頼まれたし」
そう言いながらだんだん沈んでいく二人
……沈む?
ティアナ「コラ!『』をどうするのよ!」
『』「ぬあー!?沈んでいく!?」
セイン「それじゃあ彼氏さんをいただいていきまーす」
ティアナ「『』ー!!」
『』が……連れ去られた。





『』「ここは……どこだ」
見覚えのない場所、周りには水槽のようなタンクのような……
セイン「ドクターのアジトだよ」
セインは即答する。
こいつらのいう「ドクター」と言えば、目下機動6課と敵対している人間じゃないか。
そして俺のいる場所、その奥から一人の少女が現れる。
クアットロ「あらあらこの方がそうですの?」
俺は……一体どうなるんだ……




Double-Actionを聞きながら
「」スバ2話ラストまで書き終わりました
あとは全体の話の流れから書き直しです
それが終わったらここにまた上げますね



次回は「サウンドステージ01」、「10年前の海鳴市にタイムスリップ」のどちらかを書こうかと思っています
アリサとかすずかとかが無性に
まぁ月曜まで忙しいのでその後ですが





それでは夜10時45分ごろに
うん
1週間ほどかけて555を見てました
ライダー面白いなぁ・・・次何見ようかな

小作人列伝さんとギコガコ堂さんとこの新刊
買ってきました、この雰囲気大好きだな




今日も続きを上げたいと思います、大丈夫かなぁ





>管理人さんこんばんわー
>ろだからひょっこり来ましたが
>面白いネタをありがとう
>これからもおもしろいネタをドシドシお願いしますヽ(´ー`)ノ

面白いと感じて頂けたのはうれしいです
まだまだ至らぬ文ばかりですがなんとか頑張っていきます


「」スバについてかも?
続きを書いていて前と内容が食い違うのは泣けるでぇ


今夜にも続きが上げれそうです、これくらいのスピードで毎回書けるといいのになぁ



どんな話を書こうかはまだ未定です
コメント欄にでも書いてくれるとうれしいんよ「」ちゃん




あとキャロ山さんバカかわいい
うん
自分の書いたものをネタに使ってもらえるとすごくうれしいのね


ありがと「」ちゃん


えへへ
「」とスバル 第1話 Part2





ティアナ「ったく……試験遅れてくるほど抜けてるとは思わなかったわ」
スバル「だからごめんってばぁー」
私がこの目の前の女の子、スバル・ナカジマとはじめて出会ってそれなりの時間がたった。
しかしこの「それなり」の時間の間私はこいつに振り回されつづけている。
なんでこんな目に……
ティアナ「で、その男の人は大丈夫だったの?あんたの鉄拳を喰らったってのに」
スバル「うん!校門まで送ってもらっちゃったよ~かっこいい人だったよ」
ティアナ「へぇ……」
見逃したのは少々惜しいかもしれない、私だってイイ人は欲しい。
ティアナ「とりあえず試験も終わったことだし、食堂でも行こうか」
スバル「そうだね、おなかすいちゃったよ~」
ちなみにこいつはよく食べる、食べたものが何処へいってるのやら……
スバル「……?、ティア、どこ見てるの?」
胸である。
ティアナ「別に……さっさと行くわよ」
なんてことは言えないので黙っておく、私も決して小さい方ではない……と思いたい。

スバル「ティアは何にするの?」
ティアナ「私はいつも通り定食かな」
私は定食の食券を買う、バランスのいい食事、定食はまさにそれだ。
スバル「それじゃあ私は、コレとコレ……っとコレっと」
買いすぎだろう食べすぎだろう。
スバル「えへへー」
笑顔でこっちを見られても困る、「別に食べすぎじゃないよね?」とか同意を求めないで欲しい。
ティアナ「……で、テストの首尾はどうなの?」
そう言いながら私は食券をカウンターに置く。
ティアナ「あ、お願いします」
『』「はいよ」
はじめて見る顔だ、新しく入った調理師さんだろうか。
スバル「おねがいしますー、テストはそれなり、かな」
ティアナ「それなり……ねぇ」
スバルの「それなり」はかなりの点数である、バカなのに頭はいい……世の中は謎である。
少々の時間、スバルと他愛のない話を続けていると
『』「はい、A定食と親子丼、カツ丼、B定食」
ちょっと待て、この机には二人しかいないのに何故4人前来る。
再度言うがスバル、食べすぎだろう。
スバル「はいーどうもです」
『』「……結構食べるんだな、太るぞ」
ティアナ「私じゃないです、それに女性にそう言うことは失礼ですよ」
こっちも見て言わないで欲しい、あとうるさい。
『』「それもそうだな」
そういいこの人は調理場へ帰っていった、少々頭にくる。
ティアナ「……それじゃ食べよっか」
スバル「うん!」
餌を目の前にした犬。
もしスバルに尻尾が生えていたなら今は千切れんばかりに振っているのだろう。
スバル「そぇで、ティアはテフトどうらったの?」
ティアナ「食べながら喋らない、私はあんたと違って出来て当たり前なの」
スバル「ふぁーい」
ティア「はぁ……私も食べるか」
スバルは努力を惜しまない、それはすごい美点だと思う。
私も見習わないとな゛
ティアナ「……」
スバル「ティア?どうかしたの?」
よくわからない、舌がなにかおかしな反応をしている。
私が食べていたのは……何これ?
ティアナ「ま゛す゛い゛……」
そう私は定食についてきたおかずを食べていたはず、それなのに……
ティアナ「なにこれ……」
それは理解不能な味なのであった。某漫画なら女将を呼べと叫びそうだ。
スバル「ティア、はい水……大丈夫?」
ティアナ「ありがと……んっ」
水で謎の味を洗い流す、一体誰だこんなもの作ったの。
『』「お?俺が作ったのどうだった?美味しかったかい」
いた。
ティアナ「……おいし、」
『』「美味しかったか!」
ティアナ「おいしいおいしくないってレベルじゃないのよ!!」
『』「げふぅ」
私の右拳がこの人の顎に命中する。
思えばこれがはじめて『』をぶっ飛ばしたことになるだろう。
スバル「ティア!?」
ティアナ「はぁ……はぁ……はぁ……」
気が付いたら殴っていた。
『』「いってぇ……何しやがる!」
ティアナ「何って何よ!なんなのこの味、人の食べ物じゃないわ!」
『』「なっ……俺の自信作を!」
カッとなって口論をはじめてしまった、すぐ頭が熱くなるのは私の欠点だ。
ティアナ「じゃああんたも食べてみなさいよ!」
『』「あぁ!食ってやるとも!」
食べた瞬間この人の表情が歪む、やはり不味いんじゃないか。
『』「む……こりゃ……」
ティアナ「やっぱり不味いんじゃない」
『』「ぐっ……失敗したか……」
……失敗?
ティアナ「ちょっと待って失敗って……」
『』「今日はすでに定食のおかずが切れててな、そこで俺が創作料理を作ったわけだ」
スバル「そんなにおいしくないの?ちょっと貰うね」
ティアナ「あっスバルちょっとま……」
スバル「あ……うぅ……」
酷い顔だ、泣くなスバル。



『』「ならこれを食べてみてくれ!」
俺は創作料理を出す、一応の自信作だ。
ティアナ「嫌よ」
即答だ。
俺だってまだ料理がものすごく上手いとは言いがたい、しかし熱意だけでは負けられない。
『』「いや頼む!ぜひ食べてその味をきかせてくれ!タダでいいからさ!」
ティアナ「……仕方ないわね」
スバル「あ、私も食べます~」
ティアナ「あんたは何食べても同じ反応しか出来ない気がするわ」
俺は厨房から料理を3皿持ってくる。
まずは一品目……
ティアナ「微妙な味ね……」
そして二品目……
ティアナ「なんだか……しょっぱい……」
最後に三品目……
ティアナ「あんた料理向いてないんじゃないの?」
酷い言われようだ。
ちなみにもう一人の女の子の反応は言われていたようにどれも同じようなとこであった。
『』「ぐぅ……」
ティアナ「まぁおいしくはなかったけど食べさせてもらったし、ご馳走様」
スバル「ご馳走様です」
『』「あっ、あのさ!また俺の料理……食べてくれないか?」
なぜか俺はそう叫んでいた、俺も何故そんなことを言ったのかわからない。
ティアナ「え……?」
キョトンとする少女、まぁわけもない。
『』「俺は『』!絶対に美味いもの食べさせてやるから!」
ティアナ「……もっと美味しく作れるんならね」
そう言いこの少女は行ってしまった。
思えばこれが俺とティアがはじめてあった時なのであった、あとスバルとも。
その後俺は、ほぼ毎日ティアに自分の作ったものの味見をしてもらい、だんだんと腕を上げていった。
はじめの頃は相当不快そうな顔を見せていたティアだが、だんだんとそれが当たり前になったかの
ように俺の料理を食べてくれていた。後々スバルの性格を知り、振り回されるのは慣れていたのだな……
と感じたのだがティアが怖いので言わない。


ティアナ「うん……すごく美味しく出来てるじゃない」
『』の料理の毒見……もとい試食をはじめて数ヶ月、私達はもうすぐ陸士学校を卒業だ。
『』「お、そうかそうか今日のはちょっと自信作だったんだよ」
最初の頃のこいつの「自信作」に何回舌をやられたか……いまではいい思い出だ。
スバル「確かにおいしいですねぇ~今日もご馳走様です」
ティアナ「それにしても美味しくなったわねぇ……昔は酷い味だったのに」
『』「ティア……それは言わないでくれ」
何度でも言ってやる。
『』「しかしまぁ……もうお前らも卒業かぁ……」
ティアナ「そうね……」
悲しいやら切ないやら……なんだかよくわからない感覚だ。
『』「長かったような短かったような……」
ティアナ「その中でスバルは彼氏なんか見つけたしねぇ……」
まさか先を越されるとは思っても見なかったが、スバルには恋人がいる。
スバル「えへへー」
あの「」って人も相当の物好きだな……
スバル「そういうティア達だって、恋人みたいじゃない」



今この子はなんと言ったのだろう。
俺と……ティアがなんだって?
ティアナ「バカスバル!何いってんのよ!」
『』「確かに俺はティアが好きだけどさ!別にそういうのじゃ……」
ちょっと待て、今俺は何と言った。
ティアナ「……」
『』「……」
スバル「あ……」
無言が痛い。
ティアナ「『』」
『』「……な、なにかな」
ティアナ「……そんな告白のしかたはないんじゃない?」
『』「……ごめんなさい」
ヘタレは抜けきりません、ごめんなさい。
ティアナ「……はぁ」
『』「ティア?」
へ、返事なのだろうか、ヤバいくらいに緊張しているぞ俺
なんでこんなことに……
ティアナ「あんたみたいなヘタレなヤツは放っておいたらどうなるかわからないわ……だから」
『』「……だから?」
ティアナ「わ、私が彼女になってもいいんなら……そう、なる」
ティアの顔は真っ赤だ。
俺も顔を隠したいくらい今真っ赤になっているだろう。
ティアナ「……なに?私じゃ不服?」
『』「滅相も無い、ティア……改めてよろしくな」
ティアナ「うん!」




『』「機動……6課、ですか」
ティア達が学校を卒業し早数年、俺の職場は陸士学校食堂から異動となった。
「あぁ、なんでも若い部隊長の元で新しく作られた部隊だそうだ、まぁ人員不足なんだろう」
『』「はぁ……」
ティアは卒業後、災害救護部隊に入りそれ以前ほど一緒に居られなかった。
だからこの新しい部隊ではまた同じところで働けるわけではない……そう思っていた。
「はい、これが地図と必要な書類だ」
『』「ありがとうございました……」
俺は地図を片手に歩き、機動6課の建物を目指した。
そしてそこで俺は……再会したのだった。
「」とスバル 第1話 Part1
はじまりのお話「「」とスバルの出会い」



これまでの生活は面白い面白くない……そんなことを感じさせないほど普通なものだった。
真面目に勉強し、至って普通の商社に就職しそこそこの人と結婚し、そして次の世代を残していく……
「そう」思っていた。その頃までは……
正直会社に就職した時まではこのレールの上を歩いていく人生なのだと実感していたのである。
しかしそんな俺の目の前に、「彼女」が現れたのだった。


「」「はぁ……はぁ……やばいな……」
せっかく今まで無遅刻無欠勤で通していた俺なのに、この日に限って寝坊した。
別に前日飲みに行っていたわけでもなく、変に夜更かしをしたわけではない。
かといって普段の行いが悪いわけではない。神様は酷い。
しかしスーツ姿で精一杯走っているこの姿は少々滑稽だろうな……
ちなみに優しく起こしてくれる人はいない、いつも電子音が目覚まし音だ。
こんな俺も彼女が欲しいとか思っていた時期もある、それが今では……
父さん母さんごめんなさい僕のお嫁さんを見せるのはまだまだ先になりそうです。
流石にだんだん悲しくなってきた……
と……そんなことを考えながら俺は目的地へ向かって走っていた。
ビルまではあと少し……
「」「そこの角を曲がれば……」
そして俺は何かにぶち当たった。



スバル「遅れる遅れるおくれるぅー!!」
今日は訓練校の試験の日。
なんでまたこんな日に限って自分は遅刻をするのか……少々自分が嫌になる。
スバル「なんでこんな日に二度寝なんてしちゃうかなぁ」
普段どおりティアは起こしてくれた、これはティアが訓練校へ行く時間に……
ではあるが、その時には一度起きていた。
なのに何故かの二度寝。そもそも私が二度寝なんてしちゃう意味がわからない。
今の姿をティアに見られたら、
ティア「あんた馬鹿じゃないの!?」
とか言われそうだ、いや絶対に言う。そして反論の余地も無い。
ちなみに時間があまりに足りていなかったせいで、ロクに朝食も食べられていない。
というわけでパンを加えているのだが……これはティアに見られたらまた怒られそうだ。
デバイスを使ったらもっと早いのだろうけど、使ったら怒られるのでやめておこう。ティアは恐い。
訓練校までの近道を最高速で走る。もう少しで着く……
スバル「この通りに入れば!」
フルスピードで次の道へと飛び込む私、しかし目の前にスーツ姿の男の人。
想定外な状況だ。
それに反射的に右腕を出してしまうのは、自分のダメなところなのだと後々後悔する。
スバル「あ」
「」「へぶっ!?」
訓練でもこんなにクリーンヒットしたことはないだろう、と言えるほどのクリーンヒット。
これは痛いだろう、スーツ姿の男の人が私の右ストレートを受けて、すっ飛んでいくの見える。
走馬灯のようにゆっくりと……いや走馬灯はこんなときに見るものじゃない。
スバル「だ、大丈夫ですか!?」
へんじがないすでにしかばねのようだ……いやいやいやまだ人殺しにはなりたくない。
まさか角を曲がった先に人が居るなんて、不注意はいつも叱られる原因の一つだし……
「」「うぐ……痛て……」
スバル「ごめんなさい!突然飛び出しちゃって……怪我、していませんか?」
よかったどうやら意識はあるようだ。
「」「あぁ……はい、大丈夫……なのかな?」
うぅ……恥ずかしい、なんでこんなことに……


吹き飛ばされた。
正直痛かったけど、大人一人をこんなに軽がるとを吹き飛ばすような「モノ」が目の前にいたのだ。
スバル「怪我、していませんか?」
驚いた。
俺を吹き飛ばしたのは女の子だったのだ。
「」「あぁ……大丈夫、君こそ大丈夫?」
スバル「はい!私はこのとおり丈夫ですから!」
若い……10数歳だろうか……この娘は自分の無傷を表そうと目の前で跳ねている。
あ、ちょっと見えた、眼福。
スバル「あ、立てますか?」
「」「あぁ……痛っ、ちょっと足を捻ったかも……」
右足に痛み、着地の仕方を失敗したかな?俺も年寄りになったものだ。
スバル「すいません……私のせいでこんな……」
ちょっと涙ぐむ少女……正直周りの視線が足よりも痛い。
まるで俺が泣かせているみたいじゃないか、まぁ彼女だけが悪いわけじゃないが。
スバル「と、とりあえずこっちへ来てください!治療しないと!」
当然立てない俺にこの少女が肩をかしてくれる。
少女に肩を貸してもらうスーツ姿の大人……
さらに周りの視線が痛くなった気がする、あ……でも密着すると結構アレだな……やわらかくて……
いかんいかん。

そして俺はその少女に肩を貸してもらい……とある建物の前に
スバル「私ここに住んでいるんですよ」
アパートのような建物、俺の住んでいるところよりも豪華な気がしないでもない。
「」「しかしここは……陸士訓練校の?」
スバル「はい!私魔道士になりたくて……」
陸士訓練校女子寮……なんと甘美な響きか……っておい俺それでいいのか。
「」「でも……それなら学校はいいの?今日は平日のはずじゃ……」
スバル「あ、いえ……でも怪我させちゃった人を放り投げてはいけません!」
真面目な子だな……
スバル「あ、こっちです。階段大丈夫ですか?」

スバル「とりあえず応急手当だけでも……痛かったら言って下さいね」
そして俺は彼女の部屋に入ったわけだが……生活感溢れております。
「」「でも、さ……俺なんかが部屋に入っちゃってもいいの?」
スバル「もちろんですよ、手当てしないとダメですし」
この応答はさっきからもう4回目である。
遠慮しようにも彼女の有無を言わさぬ返答に、俺は結局ついてきてしまった。
この2段ベッドのある部屋に……
「」「この部屋さ、相部屋?」
スバル「はい!ティアっていう友達と一緒なんですよ~」
「」「へぇ……でもいいの?部屋にまで入っちゃって」
スバル「だいじょぶですよ~見られて恥ずかしいなんてものありませんし」
だったら下着くらいは隠してください。
≪ピピピピピピ≫
部屋に響く電子音、彼女の携帯電話が鳴ったようだ。
スバル「はい?あ、ティア~どうしたの?」
ティアナ『どうしたの?じゃないでしょ!!あんた今日試験だってことわかってんの!?』
スバル「へ……あ、あれ?」
ティアナ『あれ?……じゃない!バカじゃないの!?あと10分で始まるのよ!!』
スバル「どうせ私はバカですよぉー……でもティア~?ちゃんとした理由もあるよ?」
ティアナ『……どんな理由よ』
彼女は電話の向こうに居る「ティア」に事情を説明している。ちなみに俺はずっと無言、話そうにも話せない。
ティアナ『……で、だいたいの理由はわかったんだけどさ、スバル?』
スバル「なぁに?ティア」
ティアナ『アンタ今さ、その人と寮の部屋にいるわけ?』
スバル「うん」
直後、彼女の電話から「ティア」さんの怒号が響いたのは言うまでもなかった。
……そりゃまぁ知らない男が部屋にいたら怒るよな、普通……
スバル「ごめんごめんごめん、許してティア~」
ティアナ『もういいわよ……あんたの行動にももう慣れたわ……』
スバル「うぅ……ごめんね」
この子はいつもこうなのか……?「ティア」って子は苦労人な感じだな。
ティアナ『くどい、まぁ試験のことは私が教官に話しておくから、遅刻してでも来なさいよ』
スバル「あっ、ありがとうティアぁー!!」
ティアナ『うっさい!それじゃあね』
スバル「うん、ありがとねティア」

「」「……試験、だったの?」
スバル「そうだったみたいです」
それは悪いことをしたな……というか陸士学校の試験ってかなり大事なのではないのか?
「」「ならすぐにでも行かないとダメじゃないか!」
スバル「でも……足の怪我が……」
かなり頑固な子だ、それに不器用。
「」「俺はもう大丈夫、すぐに行こう」
痛みもだいぶ引いてきた……全然痛くないわけじゃないけど、これくらい我慢我慢。
ここから陸士学校まではそんなに距離は無いし、なんとかなるだろう。
スバル「本当にごめんなさい……不注意で怪我なんてさせちゃって」
「」「いや俺もだよ……遅れる遅れると思ってしっかりと前が見れてなかったよ」
スバル「でも……」
「」「いいんだよ君が全部悪いわけじゃない、俺だって悪い、だから気にしなくていいんだよ」
スバル「……はい」
泣かせてしまった……さすがに涙を見ると俺が全て悪いような気がしてきた、いや俺が悪いんだが。
しかし女の子を泣かせてしまうなんて……
「」「……それじゃあ行こうか」


スバル「今日は本当にごめんなさいです……」
そして到着、まだ試験が始まって15分ほどだろう。
この子は今日何度目かの謝罪だ、そして俺も同じく謝罪を返す。
「」「いや、俺のほうこそゴメン……」
スバル「あ、そうだ……」
「」「どうかしたの?忘れ物?」
スバル「あ、いえ……あの……お名前聞いてもいいですか?」
「」「え、あ、俺は……「」」
ドギマギしてる俺マジ挙動不審、これも周りから見たらかなり滑稽な気がする。
スバル「「」さんですか……私はスバル、スバル・ナカジマです」
「」「スバル……よろしくねスバルちゃん。あ、これ俺の名刺」
ついいつもの癖で名刺を渡してしまう、平凡なサラリーマンの性かこれは。
スバル「あ、ありがとうございます」
「」「それじゃあ俺は行くよ、試験頑張ってねスバルちゃん」
スバル「……はい!」
そして彼女は行ってしまった。
後々知ることになるのだが、スバルはこの日の試験で満点を取りなんとか凌いだらしい。
……あぁ見えてかなり頭は良いようだ、人は見かけによらない。
なんて言ったらスバルに怒られそうだな……





いっちばーん
とりあえず一発目
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