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「」とスバル 第1話~第8話


「」とスバル 第1話「はじまりは必然に」
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http://atukuteyarukidennu.blog109.fc2.com/blog-entry-3.html


「」とスバル 第2話「それは恋のライバルなの」
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http://atukuteyarukidennu.blog109.fc2.com/blog-entry-9.html
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「」とスバル 第3話「決戦は銭湯の中でなの」
http://atukuteyarukidennu.blog109.fc2.com/blog-entry-19.html
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http://atukuteyarukidennu.blog109.fc2.com/blog-entry-21.html
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「」とスバル 第4話「ダイエット☆大作戦」
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「」とスバル 第5話「それは遥かなる夢なの」
http://atukuteyarukidennu.blog109.fc2.com/blog-entry-48.html
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「」とスバル 第6話「夢の終わり、時の交わり」
http://atukuteyarukidennu.blog109.fc2.com/blog-entry-52.html
http://atukuteyarukidennu.blog109.fc2.com/blog-entry-53.html
http://atukuteyarukidennu.blog109.fc2.com/blog-entry-54.html
http://atukuteyarukidennu.blog109.fc2.com/blog-entry-55.html


「」とスバル 第7話「思い出は夢の彼方なの」
http://atukuteyarukidennu.blog109.fc2.com/blog-entry-56.html
http://atukuteyarukidennu.blog109.fc2.com/blog-entry-57.html
http://atukuteyarukidennu.blog109.fc2.com/blog-entry-58.html
http://atukuteyarukidennu.blog109.fc2.com/blog-entry-59.html


「」とスバル 第8話「無くした記憶と二人なの」
http://atukuteyarukidennu.blog109.fc2.com/blog-entry-69.html
http://atukuteyarukidennu.blog109.fc2.com/blog-entry-70.html
http://atukuteyarukidennu.blog109.fc2.com/blog-entry-71.html
http://atukuteyarukidennu.blog109.fc2.com/blog-entry-72.html





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「」とスバル 第8話「無くした記憶と二人なの」Part4





Side Teana
私は『』の部屋を出て、スバルがいるであろう自室へ向かった。
『』のおかげでちょっとは素直になれたかもしれない。
「スバルいる?」
扉を開き、中に入るとスバルはいつものところに座っていた。
「あ……ティア、ナさん」
「あれ? 「」さんやギンガさんは?」
一緒に部屋に来ていたはずの「」さんたちは居らず、スバル一人だけだった。
「えっと……飲み物とりに行ってくるって」
「そう……」
なにも記憶のないスバルを一人残すことはないんじゃないかしら。
まぁスバル一人のほうが言いやすいからいいかな
「あの……さ。スバル」
「どうかしたの?」
改めて言おうと思うと結構緊張するわね……
ってなんで私告白みたいな状況になってるのよ。
「えっと……その、ね」
「……?」
「その……今回のね。ロストロギアであんたの記憶がなくなっちゃったことは……
私に責任があると思ったから……さ」
なんでこんなことを言ってるのに私の顔は熱くなってるのよ……
あーもう恥ずかしい恥ずかしい!
「だからその……ごめんなさい!」
私は頭を下げ、スバルに謝る。
そんな私をスバルは……
「……ぷっ」
噴出していた。
「……何よ」
「だって"ティア"そんなことで悩んでたんだって思ったから……ふふっ」
また笑われた……
いやちょっと待って……
今……こいつ……
「スバル、もしかしてあんた記憶が……」
「えー、私記憶無くしちゃっててわからないー」
あーもうまったくこいつは!こいつはぁ!!
私はすっっとスバルのところへ行き、彼女の頭を両手で掴む。
「あんたってのはぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「いひゃいいひゃいーいひゃいよティアー!」
そんなことをやっていると部屋の扉が開き、「」さんたちが入ってくる。
「お、もうティアは仲直りできてたか」
「『』……もしかしてあんた最初から全部……」
「さぁー何のことでしょうかねー」
知らなかったのは私だけだったみたいね……
「もう……本当に心配したんだから……」
「ごめんごめんティア、でもティアがそんなに私のこと心配してくれてたなんて」
「そりゃあ……パートナーだし」
「えへへ……ありがと」
スバルは大喜びで私に抱きついてくる。
もう……まったくこの子は……
「まぁ記憶が戻ってよかったじゃないかティア」
「……ねぇ『』」
「ん? ほべらぁー!?」
とりあえずこいつは殴っておこう。
「でも私の記憶も戻ったし、ティアをもっと好きになれたからめでたしめでたしかな?」
「……あんまりめでたくないわよ」









Side 「」
時間は少し戻ってティアちゃんが部屋に来る前……
「いつもの笑顔のスバルに戻ったな」
「はい!」
「笑顔だけじゃなくてなんだか……」
「雰囲気まで元通りな気がしますよ「」兄様」
確かにさっきまでの少し暗めなスバルはもうすでにそこには居らず、
今俺の目の前にいるスバルはいつもの明るいスバルだ。
「あれ……?」
スバルは目をぱちくりさせ、辺りを見渡していた。
「私……思い出しちゃった?」
なんで語尾にクエスチョンマークをつけてるんだろうか。
「はぁ……なんというか、あっという間に思い出したねスバル」
「私が魔力ダメージで吹き飛ばす必要もありませんでしたね」
「ギンガ姉様……それはダメ」
なんともロストロギアの効果はあっけなく終わった。
でもスバルの記憶が戻って本当によかった……
「それじゃあ『』にも教えておこうかな」
「そうしたらティアにも伝わりますしね!」
俺は携帯を取り出しメールを送っておく。
スバル、元に戻った。
っと。
「んじゃ何か飲み物でも取ってくるよ」
「あ、すいません「」さん」
「いいんだよ。それに記憶が戻ったばかりだしゆっくりしてたほうがいいと思うし」
俺は席を立ち、自販機へと向かう。
そしてそんな俺についてくる二人。
「私も一緒に行きますね」
「ごめんね。「」さん、ギン姉ぇ、ノーヴェちゃん」
そのまま俺たちは部屋を後にした。
ティアちゃんも一人で悩んでいたみたいだし二人でゆっくり話をしてくれればいいかな……
とか思っていたら……
その後『』が壁に突き刺さることになるなんて……






「」とスバル 第8話「無くした記憶と二人なの」Part3






Side Subaru
機動6課に戻った私たちを待っていたのは赤い髪をした女の子でした。
「スバル姉さん!」
私の姿を見たとたん、すぐさまこっちに駆け寄ってきた。
この子は今私のことを姉と呼んだ。つまり私の妹なのだろうか?
「えっと、ただいま」
「うん。おかえりなさい」
いつもと違う……のかどうかはわからないけど、そんな私を見てこの子は
違和感を感じたようだ。
「ノーヴェちゃん。実はね……」
「」さんは私が記憶喪失だということを教えてあげているみたいだ。
ノーヴェ……とそう呼ばれたあの子はかなり驚いている様子。
「それ……本当なんですか」
「うん……」
「」さんと話をした後、こっちに近づいてくる。
「私のことも忘れちゃったんですかスバル姉さん!」
「えっと……そう、みたいです」
赤い髪の女の子、ノーヴェちゃんは少し寂しそうな顔をしていた。
私はこの顔を覚えている……?
……よくわからない。
「どうやったら記憶が元に戻るんですか!?」
「元に戻ることは戻るらしいんですけど、それもよくわからないのよ」
腕を組み三者三様に私の記憶を戻す方法を考えてるみたい。
「……魔力ダメージでぶっ飛ばす?」
「ノーヴェちゃん……そんなギンガさんじゃないんだから」
「え!? 「」さんの中での私のイメージが今理解不能になりましたよ!?」
私の姉はいったい何者なんですか。
「え、いやだってスバルにぶっ飛ばされて元に戻ったじゃないですか」
「アレは家族愛ゆえの結果です!」
そして私は一体この姉に何をしたんだ。
「まぁとにかくそんな力技はダメだよ? ノーヴェちゃん」
「はい……」
「私はスルーですか!?」
なんともにぎやかだなぁ……
「あ、あの……」
「どうかした? スバル」
「いつもこんなに賑やかだったんですか?」
「あぁ、だいたいいつもこんな感じかな」
……だとすると私は毎日が楽しいんだろうな。
きっといつも笑顔でいれる気がする。
「あら、スバル」
「え?」
「いつもの笑顔に戻ってるわね」
いつのまにか私は笑顔に……笑っていたみたいだ。








Side 『』
「で、いつまで落ち込んでるんだ?」
ティアは自分の……いやスバルとの相部屋には戻らず、俺の部屋に来ていた。
……いい加減ドアノブは直さないといけないかもしれないな。
無用心すぎる。
「……いいじゃない」
「お前がそう思うんなら俺は何も言わないけどな」
俺は何も言わない。
これはたぶんティア自身の問題だろう。
だから俺は何も言わない。
「……何も言わないの?」
「うん」
即答するとベッドの上から俺の枕が飛んできた。
「……」
そっちを振り返ると無言のままティアが俺を見つめていた。
「はぁ……スバルのことが気になるんなら素直に行ってくればいいのに」
そんなことを言うと再び枕が飛んできた。
……俺のベッドには枕は1つしかなかったはずなんだが。
「……」
今度はふくれっ面で俺を見つめてくる。
そんな顔もかわいいぞ。
「素直じゃないのがティアだが……スバルが自分をかばったから……か?」
「……うん」
それで責任感じちゃって素直に近づけないわけ……か。
そして当の本人は記憶をなくしちゃってる、か
「はぁ……だったらなおさらスバルのところにいってやれよ」
「いけないからあんたのところにいるんでしょ!?」
「ティア、たぶん俺がスバルだったら怒ってるぞ」
「え……」
何も言うつもりはなかったはずだが……
これは俺が背中を押してやらないとダメっぽいな。
「今のティアは逃げてるだけだろ。スバルが記憶喪失になったことからさ」
「……」
「それに責任を感じるんならさ、スバルの傍にいてあげなよ」
「……うん」
そのままティアは俺のほうへ寄ってきて、俺に抱きついてきた。
「ごめん『』、私子供だった」
「俺からすりゃ十分子供だよ。でも当たる感触は大人だなぁ……」
「……!? あんたって奴はぁぁぁぁぁ!!」
気がついたときには俺は枕に埋まっていた。







「」とスバル 第8話「無くした記憶と二人なの」Part2






Side Teana
「……記憶、喪失……ですか」
私たちは機動6課医務室からマリーさんのところへ来ていた。
普段スバルやギンガさんが身体検査を行う場所らしい……
スバルはいつもと違いずっと無言のままで誰とも話そうとしていなかった。
「えぇ、おそらくはロストロギアの影響ですね」
「元には戻らないんですか!?」
「あせらないでください「」さん、ロングアーチの調査によるとこの記憶喪失は
あくまで一時的なものだそうです」
その一言で「」さんは安心したようだ。
「……ただ」
しかしマリーさんは言葉を濁す。
「ただその、いつ治るとかはまだわからないんです」
「大丈夫ですよ。治ると分かってるんならいつもどおりいるだけです」
強い……人だなぁ「」さん。
私がもし同じような状況に置かれたらこんな風にいられるだろうか?
マリーさんと話をしていると検査室からスバルとギンガさんが出てくる。
「大丈夫? スバル」
「うん……平気ですギンガお姉さん」
呼び方一つでもこんなに違和感が生まれるものなのか……
その呼び方をされてもギンガさんはいつもどおりの顔をしている。
……いや顔に出してないだけなのかもしれない。
「スバルっ!」
「は、はい!?」
あんまりうれしかったのか「」さんは音の速さを超えるかのようにスバルへ駆け寄る。
「心配したんだぞ……スバル」
「あ……はい。すいません……えっと「」さん?」
やはり記憶がない……んだなぁ。
いつもなら飼い主を見つけた犬のように近づいていくというのに……
「ごめんないさい……私の彼氏さんなんでしたっけ」
「うん……」
「やっぱり思い出せないです……」
「いいんだよ。ゆっくり思い出していけばいいよ」
そんな二人をじっと見ている私、そこを後ろから『』が頭を叩いてきた。
「ありゃ近づけないな」
「何よ……」
「いや寂しそうにしてたからさ」
はぁ……なんでこう私は顔に出てしまうのかなぁ……
とりあえず『』は軽く殴っておいた。








Side 「」
「とりあえず機動6課へ帰ろうか」
「はい」
スバルの返事にははいつものような覇気がない。
隣にいるギンガさんも悲しそうな顔をしているような気がする。
「まさかこんなことになるとは思いませんでしたよ」
「そう……ですね「」さん。でも前に私が自分を見失ったときはスバルがちゃんと
分からせてくれましたから……今度は私の番ですね」
俺とギンガさんの話をしている少し後ろ、そこにスバルはついてきている。
「スバル?」
「……はい」
「どうかしたのか?」
「あ……いえ、「」さんギンガお姉さんと仲良しだなぁ……と思って」
そっか……さっき俺と自分が彼女だって言ったのに俺とギンガさんがずっと一緒に
話をしてたから……か
「あら? スバルもしかしてちょっと嫉妬かしら?」
「え!? べ、別にそんなのじゃありません」
……
こういうスバルも新鮮でいいなぁ……
というか俺これ何度目のセリフだろうか。
「でも安心したよスバル」
「え?」
「記憶がなかったとしてもさ、やっぱりスバルはスバルだよ」
俺は自然とそんな言葉を発していた。
「……前からこんなだったんですか? 私」
「どちらかというともっと「」さんラブ~だったかしら」
「……///」
ギンガさんがそんなことを言うとスバルは顔を真っ赤にしてしまった。
「も、もうギンガさん! そんなこと言わないでくださいよ!」
「えー、でも本当のことじゃないですか」
「……///」
そのときは気付いていなかったけど、俺たちはスバルが記憶を失ったのなんて
忘れてしまったかのような空気になっていた。
そう……いつもどおりなんだ。
そんなこんなやっているとすでに目の前に機動6課が。
……相変わらず時空を跳躍するかのようだ。
「よ、おかえり」
そこにはすでに『』が立っていた。
「お前さっきまで一緒にいなかったか?」
「なぁに、俺は交通手段を使ったまでだ」
だったら俺たちも乗せていってくれればいいのに……
「あーそんな顔すんなって。実はうちのお姫様が少々ご機嫌な斜めでな」
「ティアちゃんが?」
「あぁ……どうにもスバルの件で責任感じてるみたいでな」







「」とスバル 第8話「無くした記憶と二人なの」Part1






Side TEANA
「まったく……なんで機動6課がレリック以外のロストロギアの任務をしなきゃいけないのよ」
私はそう愚痴をこぼす。
無理もない、レリックかと思われた反応も来てみれば何の危険な反応のないもので、
計測機械の誤作動か何かのせいで緊急出撃をさせられてしまったのだ。
「まぁまぁティアー、そう言ってないでちゃっちゃと封印して帰ろーよ」
機動6課フォワード陣は完全防備で出撃したが、レリックどころがガジェット1体出現せず
戦闘も行われなかったため、自分の出番はないなとスバルは伸びをしていた。
「そうね、でもこのロストロギア結構封印に技術がいるみたい。キャロに任せるしかないわね」
見つかったソレは3つ、1つはすでに封印済みでもう1つは今エリオとキャロが封印を
している途中だろう。なんともあっけない事件である。
「そういえば前もあっけない事件の直後に大変なことがあったね」
「そうね……あの時はほんと大変だったわ……」
少し前の事件、なにも起こらなかったロストロギアの影響によって私たちは過去へと飛ばされた。
あの時とよく似た状況である。
「……まさかねぇ」
何も起こらず暇というのはあるが、あの時のようなことがまた起こるのは勘弁して欲しい。
『こちらライトニング4、ロストロギアの封印処置終わりました。そちらの3つめに向かいますね』
二人してぼーっとしていたらエリオとキャロの二人は黙々と仕事をしていたようだ。
……ちょっと悪いことをしたかな。
『了解。さっさと終わらせて帰りましょう』
「さてと……今回はなにも起きないみたいね」
「前の時は持って帰った後で起動したんだよ?まだ分からないよ」
「不吉な事いわないでよスバル……」
そんなことを言っていたせいなのだろうか。
目の前においてあったロストロギアが急に紫色の光を放ち始めたのだった。
「……えっ!?」
「ティア!危ない!」
………………
光が収まってどれくらい時間がたっただろうか。
私はスバルに押し倒された状態で気がついた。
エリオとキャロがまだ来ていないところから見るとさほど時間がたったわけではないのだろう。
「あたた……スバル大丈夫?」
私はとくに体の痛むところはない、スバルがかばってくれたようだ。
しかし……スバルから反応がない。
「……スバル?」
スバルは私の上に覆いかぶさるようにして意識を失っていたのだった。









Side 「」
出撃から帰還し、すでに2時間。
スバルの意識はまだ戻っていなかった。
「スバル……」
医務室のベッドに彼女は眠ったままだった。
「回収したロストロギアについてロングアーチが詳しく調べてますから、
もうしばらく待っててくださいね」
白い制服を身に纏ったシャマルさんも心配そうな顔をしていた。
どんなロストロギアの影響なのかわからない現状では彼女もそうそう手が出せないらしい。
俺はそういう知識もないし、医療知識もない。
こうやってじっと手を握ってやってるだけってのは少し寂しくなるな。
「……」
俺の座っているベッドとは反対側にティアちゃんも一緒に座っていた。
彼女も今回のことは自分に原因があるのではないかと思っているかもしれない。
「……ごめんなさい「」さん」
「え?」
ティアちゃんは俯いたままスバルの手をしっかりと握り、涙を流していた。
「私があんな油断してなかったら……スバルはこんなことにはならなかったのに……」
「ティアちゃん……」
俺はスバルの手を握っているのとは逆の手を伸ばす。
いつもスバルにするようにティアちゃんの頭をわしわしと撫でてあげた。
「気にしなくてもいいんだよ。それにスバルが起きたときにティアちゃんが泣いてたら
スバルも悲しむし……さ」
「「」さん……」
「だからさ、泣かずに待ってようよ」
そのままティアちゃんは涙を拭い、撫でられたままだった。
「……人の彼女とるなよ? 「」」
医務室の入り口、扉のよこでお盆を片手で持った『』がポツりと言う。
……というかいたのか。
「別に俺にはスバルがいるし」
「それもそうだな」
『』はスバルの寝ているベッドの横にある机にお盆を置き、そのままティアちゃんの隣へ座る。
「で、様子はどうよ?」
「まだ寝たまま……大丈夫なんだろうか……?」
「まぁ周りの待ってる人間が暗くなってもしかたないし、飯持ってきたから食おうぜ」
……さっき俺が言った言葉じゃないかそれ。
というかもうそんな時間だったのか……『』は俺とティアちゃんがここにいると知った
上で、3人前の料理を持ってきてくれたようだ。
「すまんな『』」
「まぁ気にすんな」
こいつはこいつでスバルのこと心配してくれてたみたいだな。
……今度またなにか礼をしておこう。
「もしかして飯の匂いさせたら起きるかもな」
「あんた……」
「いや、さすがにそれはないと思うぞ『』……」
こんな空気でそんなことを言える『』は空気が読めないのかそれとも俺たちに元気を
出させようとしてるのか……どっちなのだろうか。
「……ぅん……」
「スバル!?」
ご飯の匂いに釣られたかどうかはわからないがスバルはどうやら意識を取り戻したらしい。
「……」
「大丈夫かスバル、どこかおかしなところはない?」
「……誰、ですか?」



「」とスバル 第8話「無くした記憶と二人なの」







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